杜の都・仙台は今、祝賀ムード一色だ。デパートでは日本一セールが始まり、2年半前の東日本大震災直後の重苦しい雰囲気が嘘のように、街は賑わっている。そんな大盛り上がりの仙台市民の一部からは、こんな声が聞こえてくる。
「マー君がメジャーに行ったら寂しいです」(20代女性)
「メジャーに行かないで、“楽天一筋”で、このまま被災地に勇気や希望を届けてほしい」(40代主婦)
巨人・原辰徳監督(55才)が“世紀の一戦”と表現した日本シリーズ第7戦――見事、胴上げ投手となり、かつて“弱小”と呼ばれた東北楽天ゴールデンイーグルスを日本一に導いたのは、エース・田中将大投手(25才)だった。
そのマー君は、今オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャー移籍が濃厚と伝えられている。すでにメジャーリーグ公式HPでも<田中は魅力的なターゲット>と紹介され、落札額は2年前に海を渡ったダルビッシュ有投手(27才)が移籍した際の約5170万ドル(当時、約40億円)を上回る1億ドル(98億7000万円)に達するのではと予想されているのだ。
一方、楽天も三木谷浩史オーナー(48才)が、球団にマー君のチーム残留を厳命するなど、今シーズン、無敗の24連勝など、数々の伝説を打ち立てたマー君をめぐって日米間での争奪戦となりそうな様相を見せている。
しかし、マー君の気持ちはすでにアメリカへと向かっているようだ。
「今シーズン開幕前、マー君は親しい人たちに“過去最高の記録を残して、チームを優勝させてメジャーに行く”と誓っていたそうです。まさに宣言通りの有言実行。もはや日本でやり残したことはないはずです。アメリカに渡るために、すでに身辺整理も始めているみたいですよ」(楽天関係者)
そのメジャーへの思いは、昨年3月に結婚した妻・里田まい(29才)にも伝わっており、彼女もすでにマー君のアメリカでの生活をサポートするべく準備を始めていた。
「アメリカ暮らしに備えて、結婚当初から英会話の通信講座を受けていて、今では日常会話は問題ないほど英会話を習得しているようです」(里田の知人)
※女性セブン2013年11月21日号