果たして共演は実現するのか? 11月2日放送の『FNS 名曲の祭典秘蔵映像で振り返る55年』(フジテレビ系)では、1980年代アイドルを振り返るVTRのなかで、たのきんトリオの一員として、田原俊彦の過去映像が流された。
当時のアイドル黄金時代のなかで、田原は欠かせない存在であることは間違いない。ただし、この日はSMAPの草なぎ剛が司会とナレーションを務めており、ジャニーズ事務所を独立した田原をどう扱うかが注目されていた。
実際のオンエアでは、『哀愁でいと』『ハッとして!GOOD』の2曲が放送され、近藤真彦の『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』と秒数もほぼ同じ。VTR明けのトーク場面で、草なぎが田原に言及することはなかったが、ゲストの1人である中川翔子が熱を上げて、田原の素晴らしさについて語っていた。
「一時期と比べて、だいぶ局側の“自主規制”がなくなってきたと思います。以前であれば、ジャニーズ事務所所属のSMAPが全面的に出る番組で、独立した田原をここまできちんと扱うことはまずなかったですからね」(芸能担当記者)
同番組では、ドラマ主題歌特集の際にも、いの一番に田原主演の『教師びんびん物語』と『抱きしめてTONIGHT』の秘蔵映像が流れた。
8月のイベントで、同事務所のメリー喜多川副社長から手紙が届いたことを明かした田原だが、9月に行なわれた中野サンプラザでのコンサートのMCでは、手紙の詳しい内容を披露している。
「(田原の)3代目のマネージャーが家に届けてくれてね。僕が出たわけじゃないんですけど。直筆でね。たしかにメリーさんの字なんですよ。ジャニーズを卒業して、2年くらい経ったあと、六本木でバッタリ会ってね。そのときのことも書いてありましたね。ちゃんと覚えているんですね(笑)。
『(ジャニーズの)若い子たちが、トシの歌を歌っています。よかったら、今度観にきてください』
僕も手書きで、お返事出したんですよ。
『僕が、今も歌って踊っていられるのは、ジャニー喜多川の最高傑作だという自負があるからです。ジャニーさんによろしくお伝えください。よかったら、今度ステージを観にきてください』」
1970年代後半、苦境に陥っていたジャニーズ事務所が、田原俊彦と近藤真彦という2人のビッグスターの力で再び息を吹き返したのは、紛れもない事実。2人がいなければ、現在のようなジャニーズ黄金時代は到来しなかった。
来年、35周年を迎える田原が、独立以降、一度も果たされていないマッチやSMAPとの共演が現実のものとなったとき、視聴者は「あッ」と驚くはずだ。