ダウンタウンの松本人志が監督・脚本を担当した映画『R100』が現在、全国公開されているが、マスコミ各社が客入りの悪さを次々と記事化する一方、各種映画評サイトにも酷評レビューが殺到。それゆえ、“怖いもの見たさ”で客が増えるという謎の現象が発生している。
『R100』は、『大日本人』『しんぼる』『さや侍』に次いで、松本人志が監督・脚本を担当した4本目の映画作品。大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、渡部篤郎、前田吟、佐藤江梨子、冨永愛と、豪華出演者を揃えたこの作品は、都内有名家具店に勤務する1人の男が、謎のクラブ「ボンデージ」に入会したことから始まる不可思議な現象が主題となっており、トロント国際映画祭や釜山国際映画祭などにも出品された。
しかし、トロント国際映画祭で出品59作品中の最低評価を受けてしまった『R100』は、初動2日間の興行収入がおよそ5300万円という寂しいスタートを切ると、
「貸し切りかと戸惑うほどの客入り」(週刊新潮)
「松本映画史上、最低の客入り」(日刊サイゾー)
「想像を絶する大コケ」(東京スポーツ)
と、客入りの悪さを取り上げるマスコミが続出。また、Yahoo!映画のユーザーレビューを見てみると、519人中270人(52.4%)が5点満点の最低の「星1つ」という評価を付けており、
「うんこ映画」
「日本人として恥」
「所詮、片手間の“インチキ”映画!!」
「松本人志を信じた、俺が馬鹿だった!!」
と、厳しい声が寄せられている。
ところが、あまりの評判の悪さが、作品に対する興味を呼び起こすという逆転現象が発生している。10月16日に、「客がたった2人」という記事を掲載した東スポは11月1日、「1回の上映で20~30人くらいは入るようになった」という映画関係者の声を掲載。また、ツイッターを見ると、
「あえてのR100を見に行くか」
「R100きになってきたー」
「なんか、R100観たくなってきた」(いずれも11月4日のツイート)
など、鑑賞意欲を表明する人が次々と登場している。ちなみに『R100』の上映映画館は、残り5館のみ(11月5日現在)。「映画館で見たい!」という方は、早めに足を運んだほうが良さそうだ。