国内

ホテルの厨房に「段ボールマジック」と呼ばれる食品偽装工作

 食品偽装の連鎖には呆れるしかないが、ホテルの厨房には、あらゆる偽装がまかり通っているようだ。関東のある一流ホテルの厨房に食材を届ける卸業者によれば、“段ボールマジック”とも呼べる偽装工作があるという。

「ホテルのレストランに納品される食材の量は小規模。なので、配達用の容器にひとまとめで届けられることがある。野菜は産地などが記された段ボールで管理しますが、そこに他の産地の野菜も入れて一つにまとめれば、産地偽装も可能なんです。伝票がなければ、産地を証明するものは担当者の記憶と善意だけです」

 その担当者が悪意を持てば、偽装は容易。実際に、こんな信じられないような偽装工作があったという。食品の管理に詳しい「食品安全教育研究所」代表の河岸宏和氏の話だ。

「あるレストランが、冷凍肉団子を入荷した際の話です。段ボールの外部には賞味期限や原材料などが書かれていますが、中の小袋には何も書かれていない。それをいいことに、厨房の担当者が賞味期限切れになりそうな肉団子を新しい段ボールに入れ直した。賞味期限を延命させたのです。

 こうした偽装を防ぐには、段ボールと内袋に商品名、原材料、賞味期限をそれぞれ明記、伝票もすべて正確に書くよう徹底するしかない。私はこのことをある業界紙に投稿しましたが、掲載されませんでした。私の主張する内容がまさに業界にとっての“不都合な真実”だからです」

※週刊ポスト2013年11月22日号

関連キーワード

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《田中圭に永野芽郁との不倫報道》元タレント妻は失望…“自宅に他の女性を連れ込まれる”衝撃「もっとモテたい、遊びたい」と語った結婚エピソード
NEWSポストセブン
父親として愛する家族のために奮闘した大谷翔平(写真/Getty Images)
【出産休暇「わずか2日」のメジャー流計画出産】大谷翔平、育児や産後の生活は“義母頼み”となるジレンマ 長女の足の写真公開に「彼は変わった」と驚きの声
女性セブン
不倫報道のあった永野芽郁
《お泊まり報道の現場》永野芽郁が共演男性2人を招いた「4億円マンション」と田中圭とキム・ムジョン「来訪時にいた母親」との時間
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された愛子さま(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会で初着物》愛子さま、母・雅子さまの園遊会デビュー時を思わせる水色の着物姿で可憐な着こなしを披露
NEWSポストセブン
不倫を報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁との手繋ぎツーショットが話題》田中圭の「酒癖」に心配の声、二日酔いで現場入り…会員制バーで芸能人とディープキス騒動の過去
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン