大人気を博した前作のNHK朝ドラ『あまちゃん』。その平均視聴率の最高は27.0%(9月16日放送)で、過去10年の朝ドラでトップだったが、現在放送中の『ごちそうさん』は第15回(10月16日放送)で早くも27.3%を記録。軽く『あまちゃん』超えを果たしてしまった。
『あまちゃん』は夏(宮本信子)──春子(小泉今日子)──アキ(能年玲奈)、『ごちそうさん』はトラ(吉行和子)──イク(財前直見)──め以子(杏)と、両ドラマとも共通して祖母・母・子と3世代の女性を描いている。
これらメインキャストは甲乙つけがたいが、それ以外の脇役たちの「濃さ」は『あまちゃん』が段違いだ。
アキの親友・ユイ(橋本愛)だけでなく、駅長・大吉(杉本哲太)に太巻プロデューサー(古田新太)、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)などの各キャラクターを主人公にしてスピンオフドラマを作っても成立しそうなほど。たった一話しか出ていない前髪クネ男(勝地涼)も、強烈なインパクトだった。
それでは『ごちそうさん』の脇役に見るべきものがないかというと、決してそんなことはない。
一部の男性視聴者の間で、「ヒロインの杏より断然ソソる美熟女がいる」と話題になっているのが、め以子の通う女学校の教師・宮本を演じる奥貫薫(42)だ。
「まさにクールビューティー。派手さはないが、凛とした美しさがある。背が高い上に色黒の杏は和服姿にどうも違和感を感じてしまうので、2人が並ぶと杏は完全に引き立て役に回ってしまう。物語の舞台が東京から大阪に移ると、登場が少なくなるんでしょうか……。残念です」(40代男性)
※週刊ポスト2013年11月22日号