『ジョークで読む国際政治』の著者でジャーナリストの名越健郎氏はジョークに対して造詣が深い。そんな名越氏から、米軍によるシリアへの軍事介入計画に関するジョークを紹介してもらった。
■問:オバマ米大統領とプーチン・ロシア大統領の違いは何か。
答:国民はオバマ大統領がいつもどこにいるか知っている。プーチン大統領は国民がいつもどこにいるか知っている。
■問:オバマ大統領が米露首脳会談の延期を決めたのはなぜか。
答:プーチン大統領が会談を上半身裸で馬に乗って行なうよう提案したからだ。
■問:リュドミラ・プーチン大統領夫人が離婚に同意したのはなぜか。
答:最後の皇帝ニコライ二世の一家がどんな運命をたどったか知ったからだ。
■問:プーチン大統領はどのようにしてノーベル平和賞を受賞しようとするか。
答:他の候補者を抹殺する。
シリア問題の外交戦でオバマ大統領に勝利し、長期政権の方針を示唆した独裁者・プーチン大統領の勢いはとどまるところを知らない。ただし、政敵を逮捕し、同性愛者を迫害し、反プーチンソングを歌った女性ロックバンドに懲役刑を科す政権体質はどう見ても異常だ。上半身裸で馬に乗った映像を公開するなど独特なアピール手法には首を傾げる人が多い。
※SAPIO2013年12月号