芸能

ダウンタウン 視聴率低迷も同時間帯に新番組2本開始の理由

 今年は『あまちゃん』(NHK)、『半沢直樹』(TBS系)と大ヒットドラマが生まれたが、バラエティ番組は低調だ。その風当たりをモロに受けているのが、ここ20年以上、お笑い界を引っ張ってきたダウンタウンかもしれない。芸能担当記者が語る。

「最近は出演番組の数字が悪く、相次いで番組が終了。松本人志の映画がヒットしないことも、ダウンタウンのカリスマ性を凋落させる原因となった。それでも、秋から新たに2番組がスタートしたのは意外」です

 TBS系『リンカーン』が終了した同時間帯に『100秒博士アカデミー』、フジテレビ系『爆笑 大日本アカン警察』が終了した同時間帯に『教訓のススメ』がそれぞれ、ダウンタウンの司会でスタートした。この裏事情を、テレビ局関係者はこう説明する。

「ダウンタウンほどの大物になると、数字が悪くて番組を打ち切りたくても、ただ終了させるわけにも行かないので、『ダウンタウンさんにはこちらの番組を用意しました』と低視聴率番組を終わらせるために、新番組を始めるわけです。

 それに、ダウンタウンの実力は今も間違いなく高く評価されていますし、番組の企画自体が悪かったという見方もありますからね。

 秋の改編から始まった新番組は、2つとも以前と同じ時間帯。これは、まだまだ局側がダウンタウンに期待している証拠です。もう見込みがないと思えば、代わりに深夜枠に切り替えていくはずです」

 ゴールデンの番組が終わり、代わりに深夜枠に移動するときは、そのタレントを切る布石だという。

「たとえば、今田耕司と東野幸治の司会で人気を博した『やりすぎコージー』(テレビ東京系)は2005年4月から6年半にわたり、ゴールデンで放送していましたが、貢献度も高かったし、いきなり打ち切るのは忍びない。というわけで、今田東野のコンビは残し、『KOZY’S NIGHT 負け犬勝ち犬』と番組名を変えて深夜枠に移動させ、結局1年後に2人の出演する番組は終了しました。

 要するに、大物タレントはすぐには切りづらい面もあるので、段階を経て終わっていくのです。そのとき、ゴールデンから深夜に持っていくと、打ち切りしやすい状況が生まれます」(同前)

 ダウンタウンにとって、教養番組『100秒博士アカデミー』は視聴率の良し悪しが、2人のお陰とも責任とも言い切れない。しかし、得意のトーク番組『教訓のススメ』では真価が問われているのは間違いないだろう。

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