『あまちゃん』超えともいわれるNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で、ヒロイン・め以子の夫・西門悠太郎を演じる東出昌大(ひがしでまさひろ・25才)。
埼玉県に生まれた東出いわく、「父は傲慢じゃないけれど厳しく、母は卑屈じゃないけど父を立てる、古風で幸せな家庭で育った」。
小学1年生の頃から、剣道師範の父に兄とともに習い、高校時代には県大会個人戦で8位になるほどの腕前に。
「お父さんは和食の料理人でした。お母さんは看護系の仕事をして共働きだったから、兄弟で家事を手伝っていましたよ。いつもテーブルに1000円札が置いてあってね、ふたりで協力して、パスタやハンバーグとか夕飯も作ってましたよ」(地元住民)
そんな東出の芸能界デビューのきっかけは高校2年生の時。兄が『メンズノンノ』(集英社)の専属モデルオーディションに応募したことだった。
「お兄さんが送った写真にパジャマ姿の東出くんが写り込んでいて、なぜか彼のほうに声がかかったそうです」(ファッション誌関係者)
高校卒業後は大学へ進学。しかし、
「“父のような職人になりたい”という夢を叶えるために、大学を中退してジュエリーデザイナーの専門学校に通い始めたんですよ。そこの学費なんかはモデルのバイトで貯めたお金でまかなっていたみたい」(東出の知人)。
そんな時、東洋一のスラムと呼ばれるフィリピンのゴミ捨て山に住む子供たちを描いた映画を見て、彼はいてもたってもいられなくなった。
「モデルとしてはパリコレの舞台を踏むなど華やかな世界で何不自由なく生活していたから、そんな自分が行っていいのか迷ったみたいです。でも、悩んで行動しないことで後悔だけはしたくないって、そのままボランティアへ向かいました」(前出・知人)
ちょうどこの時、東出はある漫画で「しない善より、する偽善」というような言葉に感銘を受けていた。そしてそのボランティアをきっかけに、この言葉は彼のポリシーとなった。
「その後も彼は、何度も現地で炊き出しなどのボランティアをしていました。ジュエリーの売り上げを貧しい子供たちのための基金に寄付したりしているそうです」(前出・知人)
※女性セブン2013年11月28日号