夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、証券会社勤務のご主人(39歳)。奥様(37歳)は、かなりの天然ボケだそうです。
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8月27日が結婚記念日で、今年は娘と3人で温泉に行くことにしました。「予約の電話は私がするね」と受話器を取ったウチの奥さん、チェックインの時間を尋ねようとしたみたいで「おたく、ベッドインは何時ですか?」。そして「源泉たれ流しですよね?」それをいうなら「かけ流し」!
続いてこちらの名前を告げた後、「そうですねぇ、自分でいうのも何ですけど、イケメンにセクシー美女って感じかなぁ」と答えているので、「何て聞かれたんだ?」と尋ねると「『どういうカンジですか?』って」。それは「感じ」じゃなくて「漢字」! 名前の字を聞かれたんだよ!
現地で寿司屋に入ったら、席に座るなり口笛を吹き始めました。「何やってんだ?」「だってアナタがそうしろって」。寿司を食べるから「口紅を拭きなさい」っていったんだよ。「口笛を吹きなさい」じゃないの!
旅館で7歳の娘が騒いでいると「どうして静かにできないの!」とお説教。「ママはね、アナタのこと、どこを出しても恥ずかしくない娘に育てるつもりなのよ」。それをいうなら、「どこを」じゃなくて、「どこへ」! そして、「人という字はね、猫の口に似てるでしょ! 騒いでばかりいると猫に食べられちゃうわよ!」。なんじゃ、そりゃ!
※週刊ポスト2013年11月29日号