「おブスハンター」としておなじみのファッションプロデューサー・植松晃士さんが“ドタキャンオバさん”について紹介! 以下は植松さんの解説だ。
* * *
みなさんの周りには、ドタキャンを繰り返すオバさんって、生息していませんか?
つい先日の話。とてもセンスがいいことで評判の友人が、ホームパーティーをすることになりました。「親しいかただけ」ということで、招待された人たちの間では、暗黙の了解として、かん口令がしかれていました。ところが、どこにもお口のゆるいオバさんっているんですよね~。
どうやら自慢話として、パーティーにお招きされたことをぺらぺらしゃべっちゃったみたい。そしたらその噂を聞きつけたA夫人が、前日になってから「私も行きたいわ!」って、強引に割り込んできたんです。こういうの、「ドタ出」っていうんですってね。
もちろん、品よく優しい友人は、にっこり笑って「嬉しいわ! どうぞ、いらしてね」とA夫人のわがままを引き受けてくれました。ところが当日、ビックリ仰天よ~。なんと、A夫人ったら、何の断りもなしに、夫と小学生の娘まで、連れてきたの!! しかも手土産なしの手ぶらで!
そもそも「大人だけの会」に子供なんて連れてこられたら、ちょっと面白い話題があっても「教育上よろしくない」と思ったら、うかつに口には出せないでしょ。みんなが気を使っちゃって、お酒も控え気味。場が盛り上がらないこと、この上なかったのです。
さらにそういう人の子供に限って、挨拶もロクにできないクセに、まぁよく食べること! A夫人も娘がちょっと退屈したそぶりを見せると、あれもこれもとお口に料理を放り込みます。「口封じ」のつもりかしら。子供にキャビアの味なんて、わかりませんよ!
実はそのA夫人って、私たちの間では密かに「ドタキャンの女王」と、呼ばれる人。エステやレストランも、ちょっと評判を聞きつけては、闇雲に予約を入れまくる。
「少々混み合っておりまして…」なんて遠回しに断られても、お構いなし。強引に予約を入れては、「とりあえず予約して、都合が悪くなったらキャンセルすればいいだけよ~」って、高笑い。
お店にしてみれば、ものすごく迷惑な話。ご商売だからあからさまに非難はしないけど、当然、「ブラックリスト」には載っているはず。他人の迷惑顧みない人って、本当に人としてどうかと思います。
まぁ、こういう人って、ときどきいるわよね。彼女たちの特徴は、「約束に対してはぐずぐずと返事を引き延ばし、ようやく来るかと思えば、いきなりドタキャン。さらに呼ばれてない場には強引に出席」して、周囲を大混乱に陥れること。
※女性セブン2013年11月28日号