ありのままの自分を綴った最新刊『ゼロ』がベストセラーとなっている堀江貴文さん(41才)。かつて拝金主義者と呼ばれた堀江さんだが、『ゼロ』のなかでは、「ぼくはお金のために働いているわけではない」と力説している。
「働くことの対価はお金ではなく信用であり、働くということは信用を創造する行為だと思います。それは目に見えない価値なんだけれども、人と人との間に信用が生まれて、ゆくゆくはそれがお金に代わるわけです。『生活に余裕がないから、パートしてお金を稼がないといけないんです』と言う人がいるかもしれませんが、逆に『本当に余裕がないんですか?』と問いたい」(堀江さん)
堀江さんは日本人のお金の使い方に常々疑問を感じるという。そして、もっと幸せになれるのに、とも。
「持ち家やマイカーは必要ですか? それって同期が家を買ったからとか、見栄や小さなプライドでしょ? 固定観念を捨てさえすれば、お金は充分足りているんじゃないですかね。まずそこから考え直してほしいと思います」(堀江さん)
ゼロになった男の言葉は、説得力を増している。
●取材・構成/柳川悠二(ノンフィクションライター)
※女性セブン2013年11月28日号