朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領就任から9か月、いまだに日韓首脳会談が開かれない異常事態が続いている。朴大統領が歴史問題で日本に反省がみられないなどと反日外交を展開し、会談を拒否しているためだ。
日本側は事態をどう見ているのか。官邸の中枢スタッフが、官邸内の空気について次のように話す。
「安倍総理の外交ブレーンのひとりは、『いま首脳会談をやって対立が鮮明になるくらいなら、無理に行なう必要はない』とアドバイスしています。
それはなぜか。今、安倍政権が重視しているのは『国益外交』です。ベトナムやトルコで原発輸出を決めたように、安倍総理が外遊した際には、一国あたり数千億円から1兆円近くになるビジネスの種を蒔いている。しかし、韓国にはそういう経済的なメリットが期待できない。はっきりいえば、日本の国益上、韓国と雪融けしても、大して得をしないということです」
※週刊ポスト2013年11月29日号