今年9月まで放送されていたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で、“夏ばっぱ”こと天野夏役を好演した宮本信子(68才)。10か月にもわたる撮影で、スケジュールや体調管理などが最も過酷だといわれる、この朝ドラの収録を、彼女は寝たきりの母の介護と両立させていた。
最愛の母が寝たきりに状態になったのは数年前のこと。
「ここ数年は散歩する姿もお見かけしなくなりましたね…。要介護認定も受けているそうですが、宮本さんはお母さんを施設に入れずに、自宅で介護すると決めているそうなんです」(近所の住民)
宮本は『あまちゃん』の撮影中、2つの“お守り”を肌身離さずだった。母が縫った手提げの巾着袋と彼女が愛用しているカラフルなペンダントだ。巾着袋は本人出演だった橋幸夫(70才)にドラマ内で会いに行く時に使用し、ペンダントは夏ばっぱの夫からの海外土産として身につけていた。テレビでそれらを身につけている娘の姿を見ることは、母にとっては何よりの喜びだったに違いない。
その撮影中、宮本が周囲に母の介護の大変さを語ったり、母を心配するあまり芝居に集中できなくなったという話は皆無だった。
「ただ、介護用品についての話はされていましたよ。金属製のスプーンは、誤って強く噛んで歯が欠けることがあるそうで、“でも最近は、100円ショップで木製とか柔らかいのもいろいろあるのよ。安いしホントに助かるわ”と明るく話していらっしゃいました。芝居に対しても彼女はいつも前向きでしたね」(番組関係者)
※女性セブン2013年12月5日号