カジノ基本法案が提出されることで、カウントダウンは始まったかのようにも思える。しかし、現実に日本にカジノがやって来ると聞いても、どれぐらいハードルが高いものになるのか、想像がしづらい。
先ほどのリゾートワールドセントーサのカジノを例に見てみよう。サッカー運動場ほどのフロアのなかにトランプなどを使った15種類以上のテーブルゲームが500台、スロットマシーン1300台、その他最新のコンピュータゲームがずらりと並び、中国人観光客を中心に様々な国籍の人々がギャンブルに興じている。日本の場合、パチンコメーカーやゲーム関連企業の参画により、さらにエンターテインメント性が充実することになりそうだ。
「パチンコがアニメやテレビ番組の人気キャラやアイドルとコラボしたように、カジノのフロア内やゲームそのものにコンテンツビジネスが絡んでくるでしょう。日本特有のゲームが入ってくる可能性もあるが、既存のパチンコ店との差別化を図るため、パチンコは入らないはずだし、スロットも他国に比べると少なくなるはず。代わりに花札などをテーブルゲームとして加えることはあり得ます」(パチンコ業界関係者)
※週刊ポスト2013年11月29日号