次男の不祥事の責任をとり報道番組を降板したみのもんた(69才)。大物が抜けた穴を巡って、テレビ業界では“ポストみの”探しが始まっている。
「みのさんは年間7億円といわれるギャラもあって、TBSとしては降板してもらってひと安心という部分もあるでしょう。ただ、みのさんのように政治から経済、事件にいたるまで自分の考えをはっきり言うことができ、さらにバラエティーと両立できる人はそういない。現場では早くも“次のみのもんた”を期待する声が上がっています」(テレビ局関係者)
みのは、これまで『みのもんたの朝ズバッ!』『みのもんたのサタデーずばッと』に出演。そのタイトル通り、政治家などに対してもズバっとモノを言うスタイルが受けてきた。一方で『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)などのバラエティー番組では、軽快なテンポで番組を盛り上げている。この路線を継承できる司会者は他にいるのだろうか?
「さすがにみのさんとまったく同じ路線は難しいでしょうけれど、フリーアナで報道からバラエティーまで幅広くこなせる人は今、注目が集まっています。福澤朗さん(50才)、羽鳥慎一さん(42才)は硬軟どちらでもこなせるタイプで、あまりクセがないのでいろんな番組に起用しやすいですね」(バラエティー番組スタッフ)
元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏は羽鳥を推す。
「若さもあるし、福澤さんほど報道色が強くないので、バラエティーに出ても違和感がない。それに朝の情報番組をやっていてさわやかな印象もあり、女性の支持を得やすいのではないでしょうか。みのさんも、人気のある頃は、女性からの支持がけっこうありましたからね。そういう意味では、今後、羽鳥さんの存在感は増すかもしれません」(碓井氏)
“浪速のみのもんた”と呼ばれ、関西弁を織り交ぜた軽快な司会スタイルで、関西のみならず関東でも人気が高い宮根誠司(50才)も、“ポストみの”の代表格だ。宮根は『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)、『Mr.サンデー』(フジテレビ系)といった情報番組から、多くのバラエティー番組にも出演している。
「みのさん以外で、報道にバラエティー色を出せる人は宮根さんぐらいじゃないでしょうか。関西での人気は圧倒的ですし、みのさんほどアクが強くないので、幅広い層から支持を集めやすいと思います。今回のみのさんの降板によって、長期的には宮根さんの仕事が増えるのは間違いないでしょう」(テレビ局関係者)
まだいる、と前出・碓井氏が有力候補に挙げるのは梶原しげる(53才)だ。
「梶原さんはみのさんと同じ文化放送のアナウンサーからの転身組です。ラジオ出身の人の強みは、何もなくても“しゃべり”だけで番組をつなぐことができるところです。また、梶原さんは最近では、著書も出して日本語の使い方やコミュニケーションに関する提言もしています。政治や社会など世の中のさまざまな事象に対しても、自分の考えを発信できる人なのではないかと思います」(碓井氏)
みのショックはテレビ界にまだまだ広がっているのだ。