10月21日放送のNHK『あさイチ』のテーマは、「激白! 誰にも言えない“私の生理”」。これが大反響を呼び、視聴者から1500通を超えるファックスやメールが届いたという。番組開始早々のVTRは、女性たちのこんなやりとりで始まった。
「恥ずかしいっていうイメージがついて、あんまり話したことはないですね」
「いわゆる陰部と言われる部分じゃないですか」
「生理=穢れっていうか」
あまりの反響の大きさに、11月6日には急遽、第二弾が放送されたほどだ。
「第二弾も、すでに約500件の反響をいただきました。これまで人に言えなかったご自身の実体験に基づく悩みについてがほとんどでした。また番組を見て、ご自身の生理が正常かどうかを初めて考えるきっかけとなったということで、ご自身の状態について確認するご質問も多数いただきました」(NHK広報局)
確かに、女性同士でも生理の話は一種のタブーなようで、番組で紹介された生理の症状の個人差に女性たちは驚いたようだ。
例えば、生理時の出血の量も個人差が大きく、生理期間に使うナプキンの量は、冒頭の3人の間でも「昼用タイプだけで15枚」から「昼用26個、夜用16個」までと大きな差があった。
10月21日の放送では、普段は温厚な性格なのに「生理の1週間前頃から夫へのイライラが止められない」という女性のケースが再現VTRで紹介された。
生理1日前。仕事で遅くなるため、夫に子供の保育園へのお迎えを頼んだ妻。「じゃあ、おれが迎えにいってあげるよ」という夫の「あげる」という言葉に反応し、「はあ? 迎えにいって“あげる”?」と激昂。その場を取り繕うように皿洗いを始めた夫に、さらに追い打ちをかける。
「お皿洗っていれば、家事を手伝っていれば嵐が過ぎ去るとでも思ってるの? それですむと思ってるの?」
妻は手元にあったリモコンを夫に投げつけた……。
この告白に、「おんなじ!」と声のトーンを一段と高めてうなずいたのは、スタジオにいたコメンテーターの小島慶子。こうしたイライラは生理前の期間だけで、生理が始まると収まり、後で夫に謝ったりするのだという。
唖然とした表情でVTRを見ていた司会のイノッチこと井ノ原快彦は、
「男性は勘違いしていると思いますよ。生理中がイライラしてるんだと……」
とコメントしたが、たしかに世の男性たちは、女性の生理について、あまりにも知らなすぎるのではあるまいか。
※週刊ポスト2013年12月6日号