国際情報

韓国で自分以外の家族全員が整形したため違和感があるとの声

 国際情報誌『SAPIO』で韓国の「嘘」を暴く特集を組んでいる。そのなかで整形についての記事の一部を紹介する。老いも若きも整形に熱心な韓国では、「顔が変わった子供」に対する親の違和感や、「生まれた子供と顔が似ていない親」が引き起こす家族間のトラブルが語られ始めた。「整形大国」で家族が壊れつつある。在韓国ジャーナリストの藤原修平氏が解説する。

 * * *
 親子で顔が違えば家族愛が損なわれるというわけではないが、整形が家族に亀裂を及ぼし始めていることは確かだ。
 
 50代の有名男性タレントは、整形美人になった20代の娘に対する複雑な心情をテレビで吐露した。娘は父親によく似た愛嬌ある顔立ちで小太りだったのが、手術後は目鼻立ちがくっきりとしたモデル系の女性へと変貌した。

「鼻を高くし、眼を二重にして、お腹の脂肪を取って額に移した」という。このタレントは「整形で娘に自信がついた」と言いながらも、「悲しい気持ちもある。自分の姿がどこにもないから。娘が遠いところに行ってしまったようだ」と嘆いた。
 
 30歳のセクシー系女性歌手は、容姿を批判するネットの書き込みに苦しんだ挙げ句、整形を決意したという。この歌手は「顔が変われば人生が変わると思い込んでいた」が、手術後も周囲からの中傷は止まなかった。母親はテレビで整形後の娘を見てショックを受けたと話し、「整形なんかしなくても可愛い娘なのに」と涙を流した。
 
 ある40代男性は、外見づくりに励む妻のことで悩んでいる。「バストの形が悪くなるから」生まれた子供に母乳を与えなかったほど、整形美にこだわる妻。周りからは美人の奥さんだと羨まれるが、子育ても家事もせずに整形に走る妻は、夫からすれば「魂のない人形」のようなものだという。そのほか、自分以外の家族全員が整形したため家族と過ごす時に違和感がある、という声も実際に聞かれた。
 
 現在、韓国政府は整形が低年齢化していることを憂慮し、未成年者への手術を禁ずる法律の制定を検討している。実現すれば、整形美人の子は成人になるまで顔を母親に似せることはできない。その後も整形しない限り、「似ていない親子」であり続ける。

※SAPIO2013年12月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン