「例年であれば、この時期には有力候補は1組に絞られてくるのですが、今年はEXILEとAKB48の2組で例年以上の混戦になっています」と明かすのは、スポーツ紙の音楽担当記者だ。今年のレコード大賞は、まさに一騎打ちの様相を呈している。
当初、今年の大賞はAKB48の3連覇が有力とみられていた。ところが、21日、大賞の候補となる優秀作品賞が発表され、状況は一変する。AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』など優秀作品賞10曲の中に、EXILEの『EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~』があったからだ。
「EXILE は2年前に一度辞退していますからね。昨年も優秀作品賞には選ばれていませんので、今年は大賞候補となることはないだろうと思われていたんです」(音楽関係者)
EXILEは2011年、レコード大賞ノミネートを辞退。それにより4連覇がなくなったが、今年は2年ぶりの“復活”となったのだ。HIROが年内でパフォーマーとしての引退を表明しており、大賞を獲れば、最高の花道となる。
「一部ではすでにEXILEで大賞が“内定”しているとの報道もありますが、この時期に決まっていることは考えられません。彼らは今年、ドームツアーで102万人を動員していますし、ノミネート作品の『EXILE PRIDE』はシングルとして初めて100万枚を突破しています。優秀作品賞に選ばれるのは当然といえば当然です」(前出・音楽関係者)
もちろん、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』も有力候補であるのは間違いない。指原莉乃の初センター曲として初登場チャート1位になり、初週133万枚を売り上げた同曲。わかりやすくてキュートな振りつけがうけ、企業や地方自治体までがダンスをする姿を動画サイトに投稿。セールスだけではない、一大ムーブメントを起こしている。
では、どちらが大賞により近いのだろうか?
「選考基準のひとつに“その年度を強く代表・反映した作品”というものがあります。そういう意味ではどちらが選ばれてもおかしくありません。セールスではAKBがEXILEに勝っていますが、2010年のレコ大のときも、セールスではAKBが上回りながらEXLIEが大賞を獲っています。今年はどちらが大賞を獲るか、まったくよめない状況です」(前出・スポーツ紙音楽担当記者)
12月30日の決定の瞬間まで目が離せそうにない。