NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で源太を演じる和田正人(34才)。高知県土佐郡に2人兄弟の弟として生まれた和田は、幼い頃に両親が離婚。高知市内で単身赴任する父に代わって、彼を育てたのは祖父母だった。
明るく活発で運動神経がよかった和田は、中学校に入ると陸上部に入部し、長距離の選手に。足の速さは県内にその名が轟くほどだった。
県立高知工業高校は県内屈指の強豪校だったが、2年生の時にはすでに駅伝のレギュラーメンバーに定着、3年生になると文句なしのエースとなった。
高校時代の陸上部の恩師であり、和田がブログで「親父みたいな人」という野中三徳さんの母校であった日本大学に進み、恩師の期待を裏切ることなく、和田は正月の風物詩、箱根駅伝に4年連続で出場。大学4年生のときには、復路のエース区間である9区で区間5位をマークし、チームのシード権獲得に大きく貢献した。
大学卒業後は、実業団に入部した和田。しかし、わずか1年半で転機が訪れる。
「所属していた実業団チームが廃部となってしまったんです。選手のほとんどが別のチームへ行きましたが、彼は前から俳優になりたいという夢を持っていたんです」(和田の知人)
しかし当時、和田はすでに24才。いくらルックスがよくてもそれまで演技の経験もない。1年間オーディションを受け続けるも、吉報は届かなかった。そこで和田がとった作戦は“年齢詐称”だった。
<25歳のとき22歳と年齢詐称しまして(笑)履歴書を送ったら、あっさり受かっちゃったんです>
後のインタビューで、和田は笑い話として語っているが、発覚当時は大きな話題となった。
城田優(27才)も所属していた若手俳優グループ・D-BOYSに加入した和田だったが、ファンの間で年齢詐称疑惑が上ったのだ。
「2005年7月にファンクラブのイベントで、和田さんは詐称の事実を認め、涙を流しながらきちんと謝罪したんです」(スポーツ紙記者)
だが、その誠実さがかえってファンの心をギュッとつかんだ。その後もD-BOYSに残り、最年長者として他のメンバーを引っ張った。
※女性セブン2013年12月12日号