食べ物から日用品まで生活必需品がすべてそろい、主婦に最もなじみの深い場所・スーパーも、利用法によっては“貯まる・貯まらない”の大きな分かれ目となる。
そこで注意したいのが、“つられ買い”だ。豆腐を買おうと家を出て、いざ売り場に行ってみると、白菜や春菊、タラにサケ、白滝…その脇に「あったか~い鍋の季節です」などと書かれてあると、たやすく初心を変えてしまったりするものだ。
豚肉を買いに行ったのにスーパーを出るときにはカレーの素材ひと通りを買い込んだり、レジ脇で目に付いたガムをさして気なしにカゴに入れていたり…そんな経験は誰にもあるだろう。ファイナンシャル・プランナー花輪陽子さんが言う。
「そうした例が顕著に見られるのがコンビニです。毎日、用もないのにコンビニに立ち寄る人はお金を少額ながら何回も使ってしまう傾向があります。コンビニは新製品が続々陳列されるため、新製品を目にすると本当に欲しいわけではないのについ手を伸ばしてしまう。ひとつひとつは100円、200円でもかごにどんどん入れていくうちにあっという間に1000円を超えてしまいます」
スーパーにしても、コンビニにしても、購買意欲をかき立てるよう陳列に工夫を凝らしているから、その雰囲気だけに乗ってしまわないことが大切だと、家計再生コンサルタントの横山光昭さんも力説する。
「要は、必要な物かどうか、当初から買おうとしていたものかどうかを、ちょっと冷静になって考えること。最初から買うものと予算を決めて、それ以外のものは買わないという強い意志を持つようにしましょう」(横山さん)
※女性セブン2013年12月5日号