アベノミクスの狂騒のうちに幕を開けた2013年の日本株は、5月以降の一時的な調整を経て、年末に再び上昇基調に入っている。ここからさらなる高値圏に突入しようとする中、はたして2014年に光り輝くお宝銘柄はどこにあるのか。12月2日に発売された本誌増刊『マネーポスト』最新号では、「2014年『黄金銘柄』大発掘」と銘打って、大化け期待の注目銘柄を一挙大公開している。
そもそも2014年の日本株は上昇するのか? これまで世界的な株高を支えてきた米FRB(連邦準備制度理事会)による量的金融緩和策の縮小が模索される中、不安視する向きも少なくない。しかしその一方で、日銀は「異次元」の金融緩和を続けており、次なる世界的株価上昇を牽引するマネーの供給源になるのは日本に他ならない、という声もある。グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が解説する。
「今後は世界の株式市場に日本の緩和マネーが流入し、日本を起点とした世界的な好景気の循環が始まるでしょう。日米金利差が拡大すれば、さらなる円安進行も必至。米国景気が本格回復するようなら1ドル=120円台、日経平均株価も1万8000円を視野に入れた展開が予想されます」
株高の流れは2014年だけにとどまらない。東京五輪が開催される2020年に向けて、史上最高値を更新すると分析する専門家もいる。元ドイツ証券副会長・武者陵司氏が語る。
「金融緩和に伴う資産価格の上昇自体が、景気回復の原動力となっています。加えて日本株の回復は、まだ正常な状態へのキャッチアップの途中段階。株高好循環の波に乗れば、5年後には『日経平均4万円』も視野に入ってくるでしょう」
そうした中、前出・戸松氏が2014年の有力テーマとして注目しているのが、不動産・カジノ・3Dプリンタ。『マネーポスト』ではこれらのテーマ別に1年で株価3倍も狙える注目銘柄を紹介している。
※週刊ポスト2013年12月13日号