全国的にペットと宿泊できるホテルや旅館も増えているが、ペット可というより、ワンちゃん、猫ちゃんを主役にしたような施設が目立つ。
1999年からペットと泊まれる宿を紹介しているサイト『ペット宿ドットコム』の藤野貴子さんは、
「以前は、オーナー自身がペットを飼っているペンションが主流でしたが、最近では、ペットと泊まれるラグジュアリー感のある高級ホテルや旅館も登場しています。当サイトが実施し、ペットと宿に泊まった人の投票によって決定する『ペット宿グランプリ』でも、2012年はこの両タイプが人気でした」と分析する。
都心のホテルでもペット同伴宿泊ルームが登場。『ペット スマイルプロジェクト』を推進する西武グループの『グランドプリンスホテル新高輪』では、犬と一緒に宿泊できる“ドッグフレンドリールーム”を2009年より設けた。2012年にはホテル内に室内ドッグラン&ラウンジと、ドッグクローク(預かり施設)も新設。犬と快適に滞在できる環境が整い地方や海外からの観光客にも人気だという。
ペット同伴OKの施設も充実。カフェやレストランはもちろん、遊園地などのレジャー施設にも拡大。『としまえん』(東京都豊島区)では、愛犬と一緒に入園できる「としまえんドッグパーク」を開催中(2014年6月22日まで)。メリーゴーラウンドなどはペットと一緒に楽しめる。
この他、写真館の『スタジオアリス』(東京都荒川区)の、ペット専門館『わんわんアリス』では、いろいろな場所で着飾ったペットと一緒の写真撮影が好評だ。
さらには犬も自分も同時に癒されると九州地方では“ドッグヨガ”も人気を得ている。
「一緒にお出掛けしたり、楽しむのは、散歩好きなワンちゃんが中心ですが、鳥や亀と一緒に旅行を楽しんだという話も聞きます。家の中だけでなく、ペットと一緒に外出したいという家族が増えてきていると思います」(藤野さん)
ただし、すべての人がペット好きというわけではないので、周囲への配慮はお忘れなく。
※女性セブン2013年12月12日号