「正直いっちゃうと……中身は私、“おっちゃん”なんです」──そう告白するのは女優・森野美咲。本誌『週刊ポスト』11月22日号で突如、グラビアに登場するや「この美女は誰?」と問い合わせ殺到のあの「謎の美女」である。
現在、公開中の映画『花鳥籠』では初主演で初濡れ場に挑んだ彼女だが、実は大の野球好き。地元・中日ドラゴンズをこよなく愛し、カフェよりも居酒屋派だ。
「近所のおじちゃんたちと居酒屋のテレビで野球を観ています。熱く野次を飛ばす姿は、ちょっとお見せできないかも(笑い)。山本昌投手は昔から応援しています」
常連客とは名前で呼び合う「マブダチ」の仲で、森野の舞台を観にくることもあるのだとか。
『花鳥籠』では、森野演じるOLがネットで知り合った少年とSM世界に溺れていく。
「過激なシーンも多く、全編ほぼ素っ裸でしたが、原作に感銘を受け、世界観を壊さないよう全力で演じました」
おっちゃんに愛されるおっちゃん美女はそういうと、女優の顔になった。
●森野美咲(もりの・みさき):1985年10月6日生まれ。愛知県出身。女優。第1回団鬼六賞優秀賞を受賞した女流作家・深志美由紀氏の官能小説『花鳥籠』を映画化(公開中)するにあたり主役の座を射止めた。他、舞台『タンゴ・冬の終わりに』に出演。写真集『9月のクロ猫』はワニブックスより発売中。
撮影■中山雅文
※週刊ポスト2013年12月13日号