黒革のボンテージ衣装に身を包み、「フォー!」と奇声を上げるハードゲイのキャラクターで、レイザーラモンHGがお茶の間に妖しい風を吹き込んだのが2005年。あれから8年、現在のHGは、相方のRGともども、ガラッとイメージを変え、スーツ姿の正統派漫才コンビ「レイザーラモン」として舞台に立っている。
「素顔で舞台に上がると、お客さんが“アレ?”って顔をしますね」(HG)
「でも、ハードゲイだったのも、ぼくたちの歴史ですから、その“どうしちゃったの?”という反応や、一発屋“あるある”もツカミに使ったりしています」(RG)
HGがブレークしてからは、コンビでの活動も減り、お互いに避け合う時期もあった。
「ケンカしているうちはまだ仲が良くて、本当に仲が悪いと、お互い気を使って避けるようになる。そんな状態だった2007年に、ふたりでタッグ組んでプロレスの試合に出る仕事があって、プロレスラーの天龍源一郎さんにふたりともボコボコにされたんです」(RG)
「終わってから、控え室で抱き合って泣きました。それからわだかまりが解けて、やっぱりコンビでやろうと思いました」(HG)
現在、彼らが目指しているのが、正統派漫才。稽古を積んで、実力もついてきた。憧れていた『THE MANZAI』(フジテレビ系・12月15日放送予定)のファイナリストにも選ばれ、大舞台で勝負をかける。
「テレビで披露できるのが楽しみです」(RG)
それにしても、素顔のHGのイケメンぶりにはビックリ。
「ぼくは前から、HGは吉本一のいい男だし、筋肉ムキムキだし、大学も出てるし、嫁も美人だし、パーフェクトな男だとそこら中で言っていたんです」(RG)
「笑い以外はパーフェクトですが(笑い)。実は、ムーディ勝山さんや天津木村さんたちと一発屋芸人が集まるイベントをやっていて、一発屋同士助け合おうと思っているんです。みな、孤独の殻に閉じこもっていないで、出てこようよと」(HG)
「そういう一発屋仲間の視線をHGは背中に感じていますからね、来年こそは漫才で再ブレークしますよ!」(RG)
※女性セブン2013年12月19日号