プロ野球界では“炎のストッパー”津田恒実(広島)、阿波野秀幸(近鉄)と名投手の多い「14」。オリックスでもオールドファンには馴染みの深い剛速球の本格派、阪急時代の山口高志の背番号だ。だが、この番号が今、同球団では、「呪いの背番号」になってしまう。
というのも、山口は新人王を獲得するも実働8年と短命だったことが刻み込まれたかのように、後に「14」を付けた選手のほとんどが短命で終わっている。
1983年、PL学園の甲子園優勝投手、榎田健一郎は未勝利のまま3年で引退。ドラフト2位の山内嘉弘も8年で10勝止まり、続く丸尾英司は4年間で1勝、山口和男も7年で14勝しか挙げられずにスカウトに転向した。2009年のドラ1、古川秀一も、4年間で未勝利。来年からは13年のドラ1、吉田一将が背負うが、果たして。
※週刊ポスト2013年12月13日号