今日までアメリカでは在米韓国人らの働きかけによって「従軍慰安婦像」が次々に設置されてきたが、ここに来て設置案が却下される市も出てくるなど、風向きが変わりつつある。いったい、この問題についてアメリカ人たちはどう考えているのだろうか。ロサンゼルス在住の男性教師はこう心中を吐露する。
「慰安婦像の話は新聞で読んだけど、20万人もの韓国人少女が日本軍に拉致されてセックススレイブ(性奴隷)にされたなんて信じられないよ。そもそも当時の日本軍にそんなエネルギーがあったとは思えない。仮に事実だったとしても、どうして何千マイルも離れたアメリカに像を建てる必要があるのか。それなら、白人の主人に手籠めにされて殺された、黒人少女たちの碑を建てるべきだと思うよ」
このように「なぜアメリカに」と像の設置を訝る声が聞かれる一方で、この問題に無関心な住民も多いという。かつて国務省で働いていたという男性が語る。
「当初は韓国人の肩を持っていた人もいましたが、最近ではこの話になんら関心をもっていません。にもかかわらず、韓国がこれ以上在米韓国人をけしかけるようであれば、アメリカ人の韓国人に対するネガティブ・イメージを増幅させるだけです。
1992年のロサンゼルス暴動以来、韓国人にはレイシストの印象があります。自分の民族のことばかり誉め称え、他民族を貶めるような言動ばかりしているようでは、決して親韓的な感情は生まれません」
※週刊ポスト2013年12月13日号