スポーツ

ビートたけし氏提言 高校球児は「方言以外使用禁止」にせよ

 2013年は学校の「いじめ」問題が数多く報じられたが、その背景には、表向きばかり取り繕う日本の教育制度に問題がある──そう分析するのは、ビートたけし氏だ。その傾向は、甲子園での高校野球にも見て取れるという。新刊『ヒンシュクの達人』(小学館新書)を上梓したばかりのたけし氏が、高校野球の在り方についてこんな提言を寄せた。

 * * *
 この国の教育がいかにキレイゴトで表向きばかりを取り繕っているか、それは夏の甲子園を見ればよくわかる。みんなが、出場している高校球児たちを「模範的な子供たち」「さわやかでひたむき」ともてはやすけど、本当にそうだろうか。

 まず「郷土の代表」ってところから、ホントかよって思っちまうもんな。「47都道府県の代表」なんて言うけど、毎回出てくる「常連校」のメンバー見てみりゃ、ほとんど県外から呼び寄せた野球エリートばっかりじゃないかよ。こないだテレビで選手がしゃべるのを見てたんだけど、東北だかの選手が、もうコッテコテの関西弁をしゃべってやがるんだよな(笑い)。地元の人はそれでも構わねェのかな。

 まァ選手も「県の代表でござい」って胸を張るためにはやっぱりその地方の方言くらいマスターするのが人の道だろ。今後、甲子園はBIG3(※ビートたけし、タモリ、明石家さんま)の英語禁止ホールならぬ「地元方言以外禁止試合」を作ったほうがいいね。郷土の方言以外をしゃべったら、即ワンナウトというさ。

 もし東北の代表校の選手がヒットを打って「どや! やったで~!」なんてガッツポーズしようもんなら、審判が駆け寄ってきて「アウト!」と宣告するというさ。あわてて「オラやったべな~」って言い直してももう手遅れだぜってね。

 こんなこと言ってると「高校生たちが爽やかに頑張ってるのに水を差すな!」なんていうヤツがいるけど、そりゃ高校生たちは頑張るに決まってるだろって。甲子園のネット裏にはプロや社会人、大学野球のスカウトもワンサカ陣取ってて、ここでいかにいいプレーを見せたかが、将来にかかわってくるわけでさ。

 プロに行ってカワイイ女子アナと結婚できるか、地元に戻ってプータローになるかの瀬戸際なんだもん。選手たちは別に周りが頑張れなんて言わなくても、そりゃやりますよって。

※ビートたけし/著『ヒンシュクの達人』(小学館新書)より

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン