経済効果は、なんと8000億円。日本列島が空前のゆるキャラブームに沸いている。そのマーケットの頂点に立つのが、「2013ご当地キャラ総選挙」で優勝した千葉・船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」である。いま、その禁断の“素顔”を巡って、ゆるキャラ界が騒然となっている──。
2000年に1度だけ現われる奇跡の「梨の妖精」ふなっしー。11月27日(いいふなの日)に発売したCDデビューシングルは、ゆるキャラ界初となるオリコン週間ランキングトップ10入りを果たした。雨後の筍の如く全国に出現しているゆるキャラの中でも、テレビのバラエティ番組でも活躍するふなっしーは今や人気、知名度で独走している。
ところが最近になって、その中身の人の素性について、インターネット上で大騒ぎになっているのだ。
発端は、特許庁が公表している商標登録出願申請者のリストだった。昨年12月、ふなっしーの商標登録を申請したとして、名前が明らかになったのがKさん。その後、Kさんが登録していたフェイスブックなどの情報を通じて、Kさんが千葉・船橋市で家具店を営んでいるらしいことも判明。ネット上では、「Kさんが中身の人なんじゃないか」と大盛り上がりなのである。
“素顔”が囁かれることについての反応はフクザツである。
〈夢をもって楽しんでるのに、さらすなよ!〉という声もあれば、〈ふなっしーは身長が160センチだし、声も高いから、女性でしょ〉〈商標登録してるだけで、中の人は違う〉などという冷静な意見も。
本誌は真相を解明すべく、ゆるキャライベントの関係者に話を聞いた。
「他のキャラの控え室は7、8体でひとつの大部屋を使っていて、休憩中はみんな被り物をとって談笑しているのですが、ふなっしーだけは個室を用意されていて、秘密のベールに包まれているんです。本番前にはぴょんぴょん跳ねてウォーミングアップに励んでいるし、あれだけ激しいパフォーマンスをするから、体操かダンスをやっている若い女性が入っているのではないかというウワサです」
※週刊ポスト2013年12月20・27日号