目からウロコの家計管理術が披露されたのは、11月20日放送のNHK『あさイチ』だった。東京都在住の節約主婦がつけている家計簿は、1か月を30日ではなく、33日でやりくりするというもの。1か月分(30日)の生活費で33日生活することで、“11か月(33×11=363日)”経ったときには、ほぼ1年分の家計がまかなえる。残った1か月分の生活費は、まるっと貯金にまわせるというアイディアだ。
実はこの手法、“節約ブロガー界”で目下大流行中。ブログ「月収23万円でゆたかに暮らす。」を綴っているゆみちんさん(33才)もそれを実践するひとりだ。
「私の場合は、もう少し頑張って1か月35日でやりくりしています。まったく苦にならず、もう4年間も続いています」(ゆみちんさん)
「1か月=5週間」と考える
30日のやりくりだって精一杯なのに、35日なんてできるの? ゆみちんさん流の「1か月35日家計」には、ちょっとしたコツがある。
「まずは予算を決めること。その際、“1週間単位で計算する”のがポイントです。1か月を5週間と考え、予算を5で割る。例えばうちの場合は、夫(35才)と私、長女(6才)、次女(1才)の4人家族。毎月の生活費が4万円なので1週間あたり8000円に」(ゆみちんさん)
いきなり1か月を見通してやりくりするのは難しい。“1週間を予算内でクリアする”という小さなゴールを積み重ねることで、やがて大きな目標へ到達することができるのだ。
「1か月35日で過ごすと、ほぼ1年を10か月半の生活費でやりくりできます。つまり1年が経ったときには、“1か月半の生活費”である6万円がまるまる手元に残っているんです」(ゆみちんさん)
電気代etc.は含めない
35日家計といっても、住宅ローンやケータイ代、電気代などの固定費は含めない。
「毎月決まった日に引き落とされるお金を計算し直すと頭が混乱してしまいます。35日家計は、食費と日用品費だけでOK」(ゆみちんさん)
予算分だけサイフにいれる
例えば、1週間8000円と予算を決めたら、毎週その額だけをサイフにいれる。
「残金が見えると、無駄遣いが抑えられます。300円の食材を買うかどうか迷ったときでも、“4万円ある”と“8000円しかない”では大違い」(ゆみちんさん)
予算のうち、余った金額は貯金へ。予算オーバーしてしまったときの心強い予備費となり、家計を救ってくれる。
※女性セブン2013年12月19日号