韓国の反日といえば、ネット住民たちの悪質な書き込みが有名だが、いつも取り上げられるのは抜粋された発言ばかりで、実際にどんなやり取りが交わされているのかは知られていない。反日ネット掲示板に潜入した。
韓国のネットポータルNAVERの掲示板に立てられた「日本の政治家たちが靖国に参拝」というスレッドでは、こんなやり取りが行なわれていた。
「戦争を起こした戦犯を祀るなんて……」
「祀るという言葉がいまいましい。先祖に申し訳なくないのか放射能国が」
「靖国ムカっ!」
「か……神なの?」
「シバルノム!(サノバビッチのようなスラング)」
「国のために死んだ先祖を敬う行為が、右傾化と呼ばれてしまうのか……」
「親日派が一言↑」
「イルポン!(日本オタク、日本を擁護する人間の俗称)」
「歴史教育が問題なのは、韓国も同じ」
「イルベ虫(日本の戦争を正当化するユーザーのこと)、静かに遊べよ」
「日本人から見れば、アジアではじめて近代化を成し遂げた自慢の先祖たちでしょうが。日本人もかつての帝国主義の被害者」
「お前と結婚するやつはかわいそうだな」
「靖国はサル博物館」
「ウキキww」
「伊藤博文や大久保利通ならまだしも、東条英機らA級戦犯たちは、権力を奪って第二次世界大戦を起こした犯罪人でしかない」
「掲示板で日本国民のイメージを傷つける意味があるの?」
「1、お前の家に強盗が入ったとする。2、そんで家族が全員殺される。3、その強盗の息子がお前の家族を殺した人間を神にして祀る。狂ってない??」
「靖国に毎年焦点が当たるのはいいこと。そうでもしないと、過去の戦争がうやむやになってしまう」
このやりとりの終盤は「歴史を忘れた日本人はかわいそう」という内容で締めくくられていた……。
●取材・文/河鐘基
※週刊ポスト2013年12月20・27日号