16才のデビュー当時から、75年間、年賀状は毎年欠かさず出しているという内海桂子(91才)。以前は宛名や年賀の挨拶、干支の絵まで、一枚一枚すべてを手書きしていた。
「私は芸人だからね、喋りのほかにも何か芸がなくちゃいけない。字だけじゃもらったお客様はつまらないでしょう。そこで絵も自前で描いたんです。下手でもいいの、書くことが大事」
現在は送る枚数が500枚以上と多くなり、すべて手書きでは追いつかないため、申し訳ないと思いつつも、直筆の1枚を印刷している。
「『今年は印刷なんですね』と、ちょっとがっかりした様子でお客様に言われたことはよく覚えています。やっぱり皆様手書きをすごく喜んでくださってね、今でも捨てずに手元に置いていてくださるかたがたがたくさんいるんですよ。やっぱり、手書きは線の持つパワーが違いますから、気持ちが届くんだと思いますよ」
※女性セブン2013年12月19日号