宝くじ「幸運の女神」をご存じだろうか? 宝くじのPR活動をしたり、抽せん会に出演している、あの女性たちだ。
彼女たちは全国から公募された一般女性だ。今年の6人の女神たちは応募数約1200人から選ばれた強運の持ち主である。1980年(昭和55年)からタスキを引き継ぐ由緒ある女神で、今年は34代目。そのひとり、京都府在住の田首化那さん(23)。
「女神になると、お辞儀などの作法や話し方の研修を受けます。抽せん会では当せん番号を読み上げる役なので、2を『にばん』ではなく『ふたばん』という独特の読み上げ方を習ったり、標準語の勉強もさせていただきました」
という田首さんは、普段は京都弁をはんなり話しているのだが、今回のインタビューには完璧な標準語で受け答えしてくれた。
「ジャンボ宝くじの賞金は年々高額化していますが、今年の年末ジャンボは1等と前後賞合わせて7億円。ジャンボ宝くじ史上最高額です。1等は60本、前後賞は120本(60ユニットの場合)ですから、最大で180人も億万長者になる可能性がありますね」
と田首さん。年末ジャンボらしいビッグな数字だ。
「さらに注目していただきたいのは、新登場の『年末ジャンボミニ7000万』です。こちらは、1等7000万円、2等700万円と、ミニとは思えない高額賞金。ラッキーセブンの7づくしというのも素敵ですし、1等が80本(8ユニットの場合)と多いんです。年末ジャンボと合わせるとチャンスも楽しみも広がるのでワクワクしますね」
もうひとつ、例年にないお楽しみがある。
『年末ジャンボ』か『年末ジャンボミニ7000万』のどちらか、あるいは両方を一度に30枚買うと、全国各地の特選グルメが当たるキャンペーンに応募できる専用ハガキが貰えるのだ。
たとえ宝くじがハズれても、その先にまだお楽しみが残る。
「おいしいものが大好きなので、私も30枚、買いたいと思います。チャンスは自分でつかまないと!」
と、女神もしっかり30枚購入を宣言した。では、実際にどんな人が高額当せんしているのだろうか。
「男性は30枚以上購入される方が多いですね。実際に高額当せんは、30枚以上を10年以上、購入されている会社員が多いですよ。今年は『年末ジャンボミニ7000万』もありますから、どちらを買うのか、合わせて何枚買うのか、迷うところも楽しいと思います」
まずは売り場へ行ってみよう。ひょっとすると「幸運の女神」と会えるかもしれない。もしも出会えたら、握手してもらおう。握手する時、こういってくれる。
「幸運が訪れますように」
※週刊ポスト2013年12月20・27日号