東国原英夫・衆院議員が11日、日本維新の会を離党、衆院議員も辞職する意向を表明した。今回の東国原氏の行動を、今年7月に行なわれた参院選直後からすでに「予言」していたのが、かつての師匠・ビートたけし氏だ。新刊『ヒンシュクの達人』(小学館新書)を上梓したばかりのたけし氏は、今年8月、『週刊ポスト』(2013年8月9日号)誌上で、こう語っていた。
「この先、維新の会がどうなるかを予測するには、東国原の動きをよ~く見ておくのが一番だよ。あいつほど、こういうことに鼻が利くヤツはいないんだから」(たけし氏)
日本維新の会は、特定秘密保護法の衆院審議段階で与党と修正合意したが、それについて東国原氏はブログで「妥協や歩み寄りをすべきではなかった」と批判。「残念ながら維新の理念、政策、方向性が変質している。党の刷新は困難だ」と綴っている。たけし氏によると、こうした東国原氏の行動は、彼の“嗅覚”に基づいているのだという。
「よく、大天災の直前に鳥やら小動物が人間より早く危険を察知して逃げ出すっていうけど、東国原の嗅覚は動物以上だぜ(笑い)。沈没するタイタニック号から逃げ出すネズミみたいに、きっとチョロチョロ動き出すはずだぜってね。維新の会が、今の民主党みたいにどうしようもない状況になる頃には、もうとっくにいなくなっているよ」(たけし氏)
はからずも、たけし氏の「予言」は的中したということか。