毎年「今度こそ、早めにやろう」と思う年賀状。しかし気づくともう12月も半ば、忘年会やクリスマス会の予定の入ったスケジュールを前に、「今年もまだ、やってない。そして、いつやるんだ?」と思う人も少なくないだろう。
そうした人にも助かるのが、今や定番化したウェブやSNSを使った年賀状作成。手軽に作れるだけでなく、近年は投函までネット上で注文できるようになり、はがきをポストへ出しに行く手間も省けるし、送る相手ごとに絵柄やメッセージを変えられるなど、便利な機能も増えている。
しかし便利な機能が増えたことで、余計に時間がかかるようになった人もいるだろう。 例えば、タイプやカテゴリに分かれているとはいえ、テンプレートや使えるビジュアルがたくさんあり、デザインをどうしようか迷っているうちに、気づけば数時間――なんてことも。
すでに“ギリギリにやる”と居直っている記者が、各種サービスを検討した結果日本郵便の年賀状特設サイト「郵便年賀.jp」の無料スマホアプリ「はがきデザインキット2014」が、「1番ギリギリまで、イケる!」という結論になった。
まずこの時期になってみると、スマホでできるメリットは結構多い。「さぁ! 年賀状やるぞ」と気合を入れて時間を作る必要もなく、待ち時間などの“スキマの時間”に、ちょっとずつ進められる。しかも極端なパターンでは、年末の休暇に突入してしまい、実家へ帰省する列車や新幹線の中でも、まだ年賀状作成ができる! ということだ。
デザインやビジュアルにこだわりたい場合は、PC版の方が何かと充実している面もあるが、スマホ版はシンプルな分、選びやすく、作りやすい。そして作成から投函まで、たった4ステップというのは「もう12月の半ばだよ~」と焦る人にはありがたいのではないだろうか。もちろんPC版同様に、住所がわからなくてもSNSなどと連携して、年賀状を送る機能も使える。
作成までの流れとしては、【1】アプリを起動して、テンプレートを選択。【2】写真や文字を組み合わせて、年賀状を作成。【3】自宅プリンターでの印刷か、印刷したものを自宅で受け取る、またはそのまま投函までスマホで手配するかを選択。【4】スマホから投函まで手配する場合には、住所入力やSNS連携などの宛先指定――で、完了だ。
ちなみに、住所入力以外での宛先指定については、OSによって対応が異なり、iPhoneは送付先のメールアドレスもしくは携帯電話番号が、宛先対応している。一方Android端末の場合には、一覧で表示される送付したい相手のTwitterのIDもしくはmixiのIDを選択すればOK。
シンプルさや使いやすさが支持されてか、前年度版は約31万ダウンロードされたという。しかし「郵便年賀.jp」のスマホサイトから、「はがきデザインキット2014」アプリだけダウンロード――して、記者のように“もうギリギリまで、大丈夫!”と、油断してしまわないように気をつけよう。