【書籍紹介】『捨てる女』内澤旬子/本の雑誌社/1680円
乳がんになったのを境に、様々なモノであふれた部屋に突如嫌悪感を抱くようになった著者。養豚の取材のために借りた廃屋を片付けたことから本格的に捨てる快感に目覚め、次々と身の回りのものを捨てまくる。そして東日本大震災をきっかけに、トイレットペーパーを使う習慣まで捨てて――!?
〈捨てるものがなくなったそのとき、雲水のごとく自在になるのか、それとも真っ白い灰になって燃え尽きるのか〉。仰天捨て暮らしエッセイ。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号