日本のマンガやアニメを翻訳や吹き替えだけでみていたために、自国のものだと子どもが思ってしまうのはよくあることだ。だが韓国では、日本の国民栄誉賞マンガ家である長谷川町子「サザエさん」の主人公、サザエさんまで韓国人であると信じている大人が少なくないという。
「日本人でサザエという名前は見たことがない」──というのが発端。貝類の「サザエ」は韓国語で「ソラ」といい、韓国にはソラという名前の女性が多くいる。
そのため韓国では「サザエさん韓国人説」が流布し、真に受けている人もいる。今年8月には、発売が予定されていたサザエさんのサントラCDが発売中止になり、それを受け、韓国の一部SNSでは「発売中止は我が同胞への侮辱だ」と盛り上がった。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号