高視聴率が続くNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で西門悠太郎(東出昌大)の妹・希子を演じる高畑充希(たかはたみつき、22才)に注目が集まっている。
希子は強烈なキャラが多い西門家の中にあって、何をやってもうまくいかないおとなしい少女。おどおどしながらも芯の強い16才を好演しているのが高畑だ。
アイドル評論家の北川昌弘氏はこう語る。
「高畑さんにははつらつでボーイッシュなイメージがあったので、意外と言いますか、こんなおとなしい役もできるんだというのが最初の印象でした。でも、自分に自信のなかった希子が、杏さん演じるめ以子の魅力に触れて少しずつ成長していく姿をわかりやすく演じている。非常に伝わりやすい、感性あふれる演技をしていると思います」
高畑は2005年、ホリプロが主催したミュージカルのオーディションで、9621人の応募者から主演の座を射止めた逸材だ。
ドラマでは見事な歌声を披露するシーンもあるが、実は高畑自身、歌は本業でもある。2007年からミュージカル『ピーターパン』の8代目主役を、6年間務めた。
「同じ年には、コブクロの小渕健太郎が『みつき』の名前で彼女をプロデュースしています。小渕が彼女の歌声を気にいったことがきっかけだったそうです。小渕自身、新人アーティストへのプロデュースを初めて行ったことからも、彼女への歌手としての期待の高さがわかります」(音楽関係者)
その歌唱力がドラマでも効果的に発揮された、と前出・北川氏は語る。
「ドラマでは歌ったことがない女の子が歌ったら実はうまかった、という設定でしたが、素人っぽさ、恥ずかしさも出ていて、それでいて自信を感じさせる歌い方は、かなりの力量がないとできないと思います。16才の役に22才の彼女が起用されたのは、それだけ歌唱力、そして演技力が評価されたからなのでしょう」(北川氏)
10週続けて週間平均視聴率が21%を超えている『ごちそうさん』だが、ドラマの好調とともに、高畑への注目度も急上昇中だ。