東京・原宿。あれ? 街行く若い女子の足が、なんだか懐かしい雰囲気…肌色や黒の“パンスト”!? 聞けば、「やだ、“シアータイツ”ですよ。ナマ足よりきれいに見えるから、毎日はいてます」(10代女子)とのこと。
ファッション誌では「シアータイツ」や「透けタイツ」、「ホーザリー」など、呼び名もオシャレに変化したパンティーストッキング。ナマ足ブームで“ダサい”代名詞だったのに…。ファッションジャーナリストの宮田理江さんはこう語る。
「2~3年前から流行し始め、人気が定着しつつあります。10代、20代の、パンストとは無縁だった世代が主役です」
パンストの生産量は、バブル絶頂期の1989年には10億8380万足とピークを迎えたが、バブル崩壊後、景気低迷とナマ足ブームにより、2012年には1億1067万足と約10分の1に(日本靴下工業組合連合会調べ)。
だが2011年にアツギが無地パンストの新ブランド『アスティーグ』を発表。着圧、オープントゥ、素肌感、オールスルー(切り替えなし)など、11種類の商品ラインナップが幅広い層に受け入れられ、「売り上げは3年連続前年同月比2桁の伸び」(アツギ広報)とヒットしている。
「若年層にはレギンスに代わるアイテムとして人気なので、はいているとひと目でわかるタイプが主流。“足にも気を配っている感”がポイントです」(宮田さん)
※女性セブン2013年12月26日・2014年1月1日号