11月25日に出場歌手が発表になった「第64回NHK紅白歌合戦」。紅白を愛する3人の大人たちに、そのキャスティングについて語ってもらった。
【座談会出席メンバー】
紅子(44才):スーパーのパート勤務。紅白はほぼ欠かさず見ている。一時韓流にハマった。
歌代(50才):紅子の従姉妹。学校教師。歌謡曲好きだが、実はジャニーズ好きでもある。
白男(46才):AKB48にこっそりハマリここ数年見ている。親と同居の独身会社員。
紅子(以下、紅):今年は、ひと言で言うと、人数多すぎ!
歌代(以下、歌):ジャニーズ、AKBとEXILEグループ、ももクロもいるしね。
白男(以下、白):“祝祭感”があっていいじゃない。
歌:嫌いじゃないけど、偏りすぎ! 紅白の意義は“お茶の間で音楽を聴く”なんだから、もっと私たち世代向けにニューミュージックとかフォークのベテランに声かけてほしかった。
白:ヤング向けか、演歌か。真っ二つだね。
紅:しかも正直、目玉がない。泉谷しげる、なんで今?
歌:『春夏秋冬』聞きたいけど(笑い)。今年はやっぱり『あまちゃん』でしょう! 『潮騒のメモリー』が聴きたい。
紅:なーんで、NHKは天野春子(小泉今日子・47才)と鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子・49才)をキャスティングしないの! “イマ感”がない。
白:『あまちゃん』は特別コーナーでたっぷりやるでしょ?
紅・歌:企画モノじゃなくて、やっぱり“出場歌手”として見たいわけ。ドラマの続きというか、大きなオチになるじゃない。
白:確かに、年末に見たいのって“イマ旬の輝き”と“しっとりマンネリ安定”だよね。やっと演歌の良さがわかるようになってきたから、サブちゃん(北島三郎)の紅白引退は寂しい。アンケートでも白組1位。『まつり』で越せない年末なんて!! 彼が紙ふぶきを鼻息で飛ばすあのソウルフルな歌唱があってこそ年越しができるというもの。
紅:美空ひばりさん(享年52)と並び、大トリ11回を飾るはずの彼が会見で「聴くのと魅せるといったら、魅せるほうが主体になってきたような感じがする」という発言は重いね。
白:若返りとのバランス問題。
紅:今年はさだまさし(61才、デビュー40周年)やBZ’(結成25年)がアニバーサリーイヤーだったり、ザ・タイガースが完全復活したり、話題は多い年なのに!
歌: miwaやE-girlsは若いから、未来がある。来年だって出られると思うの。
白:暴言(笑い)。でも、せっかく『あまちゃん』で1980年代がフィーチャーされたのに、その世代や上の世代に響く歌手が少ない気は確かにするね。
※女性セブン2013年12月26日・2014年1月1日号