3組に1組が離婚する時代にもなったと言われ、「おしどり夫婦」という言葉も今や貴重。夫婦円満の秘訣はどこにあるのだろうか。ノンフィクション作家の工藤美代子さんに聞いた。
最初は21才から1年足らず。2度目は23才から18年。そして3回目は42才で結婚して21年目の工藤さん。
「さまざまな体験をしたからこそわかることがあります。たとえば結婚は、好きで片時も離れたくない人としても、うまくいかないんです。それより一緒にいて気が楽な人のほうがずっといい。
その上で、なんですが、長続きさせるコツは、どんなに腹が立つことがあっても、怒らないことです。何があってもいつも静かに笑っている」
できそうでできないことのような気もするが。
「相手に不満があるときは、必ず向こうにも不満があります。これを肝に銘じて、まず相手の不満から先に聞くんです。“あら、そんなふうに思っていたの? でも、私はこうなのよ”と静かに話せばけんかになりません」
それでも腹の虫が治まらなかったら?
「夫以上に家族にお金と時間をかけてくれた人がいたか、よく考えることですね」
柔らかな頭が必要のよう。
※女性セブン2013年12月26日・2014年1月1日号