2013年ほど、韓国の反日話題に事欠かなかった年はない。『悪韓論』がベストセラーとなっている元時事通信ソウル特派員の室谷克実氏に、この1年の反日エピソードをピックアップしてもらった。
韓国のマスコミは「安倍日本=良識ある国民と遊離した右翼政治家が支配する国=軍国主義に進む国」という構図で描きたくて仕方ないようだ。『朝鮮日報』は8月、日本の小型人工衛星打ち上げ用固体ロケット「イプシロン」を「ICBM転用が狙い」であるかのように解説した。MBCテレビは10月、どこで誰に取材したのか、「軍国日本の中学では銃剣術が必修科目になりました」と報道した。
『朝鮮日報』が8月、「関東大地震ではなく関東大虐殺と言え」という大特集を組んだ。「ホロコースト、南京に次ぐ人種抹殺」と刺激的な見出しで、「被害者だった朝鮮人の立場から用語を定める必要がある」との韓国現代史研究院長の提案を紹介。なぜだか遠く離れたドイツの史料を引用して「虐殺された朝鮮人は2万3000人」と、これまで使ってきた上海臨時政府発表の推計値を一挙に4倍に膨らました。お見事な「反日インフレ」です。
5月、靖国神社の奥部にある池に、韓国人が放尿。その模様を写真に撮り、帰国後はネットで公開する執拗さ。さらに9月には靖国への放火未遂で逮捕された韓国人男性も。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号