吉田さんが教えてくれた、魚の切り身を使ったマリネ


「油脂の摂取自体は決して悪いことではなく、気をつけたいのは、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあると言われる不飽和脂肪酸を中心に摂ること。一方で、油は長時間空気に触れたり、高温で加熱されたりすると、不飽和脂肪酸が酸化して過酸化物ができ、細胞を酸化してしまいます。

 家庭で揚げ物をした際に普通にやっている、油の使い回しはもってのほか。油こしを使ってキレイになったように見えても酸化は変わりません。もちろん、肥満やコレステロール値が高い人は、油の過剰摂取に注意が必要です」(吉田さん)

 実際に料理に使用してみての、感想は?

「今回、私がノンフライヤーで作ってみたのは、おつまみにぴったりな『鱈のマリネ』『バジルソースの揚げだし豆腐』、男性の大好きな『トンカツ』、手軽な冷凍ものの『フライドポテト』『コロッケ』『パイ』です。使い勝手が良かったのは、予熱時間や調理時間が短く、素早くおいしい揚げ物ができること。ノンフライヤー機能付きの電子レンジより、時間も仕上がりも良いように感じました。

 冷凍の素材では、冷凍パイ生地でチョコチップを挟んでノンフライヤーに入れるだけのお手軽スイーツや、お弁当のおかず作りが便利。とりわけオススメなのは、肉など素材自体に油分があるもの。従来の揚げ物と遜色なく、もしくはそれ以上に出来上がりましたね。

 中でも『トンカツ』はサクサク、カラッとできて試食した夫も大絶賛! 小麦粉をまぶして作った『鱈のマリネ』『洋風揚げだし豆腐』も、高温で粉にもしっかり火が通るので、粉っぽさのない、おいしい仕上がり。油を使わない分、さっぱりと繊細な味わいが引き立ちました」(吉田さん)

 ちなみに「鱈のマリネ」は、鍋用に買って残った鱈や定番の鮭の切り身を使ってもできる。カレー粉を使った味付けなので、子供も喜びそう――ということで、作り方を教えてもらった。

「一口大に切った魚の切り身(甘塩でないものは塩・こしょうをして)に、小麦粉大さじ1とカレー粉大さじ1/2を混ぜたものをまぶし、200度に熱したノンフライヤーで6~7分。ワインビネガー50cc、水50cc、砂糖大さじ2、塩小さじ1/2を沸かしたものを、揚げた魚と薄切りにしたタマネギ、セロリ、パプリカなどに和えて、常温で20~30分漬けこめばOK。冷蔵庫のありあわせで手早くできるので、ぜひ試してみてください」(吉田さん)

 マリネや揚げだし豆腐といった、上級者なメニューも良いが、シンプルに唐揚げやトンカツというのは、独身女性が“自宅で振舞ったらポイントの高い、モテレシピ”のひとつでもある。

「以前、私の料理教室に来た方が“油ハネが恐い!”と、鍋蓋を盾のようにして揚げ物をしていました。それだと視界が悪くなって、かえって危ないんですよ。そこまで苦手な人でなくても、ちょっと大ぶりな炊飯器のような見た目のノンフライヤーは、“危ない”“汚れる”“手間がかかる”といった、揚げ物のデメリットを解消してくれるアイテムだと思いますね」(吉田さん)

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