たまに無性にごはんのおかずとして食べたくなる、唐揚げやトンカツ。居酒屋でいつも頼んでしまう、タコの唐揚げやパリパリの皮が美味しい包み揚げ。クラフトビールによく合うフィッシュ&チップス……健康志向やメタボ検診といったブレーキをかけられても、“揚げ物の誘惑”はあちこちから手招きしてくる。
家で食べたいと思っても、妻に「揚げ物は面倒だから」と言われて、つい外食でその欲求を満たしてしまいがちな男性も多い。主婦から見ると「健康面で、油が気になる」というよりも、実は「使った後の油の処理が大変」「時間が経つと、酸化してダメになっちゃうし、頻繁に作るわけじゃないから油がもったいない」「油ハネでキッチンが汚れるし、やけどや火事も恐い」など、“家で揚げ物するのは、ちょっと……”と思う理由が「面倒」の一言の中にあれこれ潜んでいるのだ。
こうした揚げ物に“誘惑される”夫と揚げ物“面倒”主婦の構図に、“油を使わずに揚げる”といった逆転の発想で発売以来人気を集めているのが、通称「ノンフライヤー」と呼ばれる、油を使わない揚げ物用の調理器具。複数のメーカーが商品を販売しているが、代表的なのは商品の代名詞ともいえる「フィリップス ノンフライヤー」。このノンフライヤーは、超高温の空気で食材を包み込み、食材に含まれる油分を使って調理し、油なしでもサクサクの揚げ物料理を作ることができる調理家電だ。
フィリップス社が首都圏6社の社員食堂で約1400人に対して実施した、ノンフライヤーで作った『鶏の唐揚げ』のおいしさや印象を聞く実食調査アンケートでは、従来の揚げ物より「同じくらいか、それ以上においしい」と答えた人が94.2%に。ジューシーさでは84.5%、サクサク感では86.7%が「同程度以上」と評価。
自由回答では、「油っぽくなく、あっさりしているけど、さくさくでおいしかった」(20代・男性)、「揚げ物を食べると、あー! 運動しなきゃー…という罪悪感が生まれますが、ノンフライヤーなら安心して食べられそうです」(30代・女性)、「低カロリーでジューシーさに欠けると思っていましたが、想像以上においしかったです」(40代・女性)、「香ばしいと思います。油で揚げる方法だと、香りは出づらいです」(40代・男性)などのコメントが寄せられた。
では料理のプロから見て、その実力はどうだろうか。健康や栄養について詳しく、薬剤師の資格を持つ料理研究家・吉田三和子さんに“油を使わない揚げ物”について健康面のポイントを教えてもらいつつ、「フィリップス ノンフライヤー」を実際に使ってもらい、主婦目線で「ノンフライヤーだと、本当にラクできるの!?」という点を評価してもらった。