NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』に本人役で登場し、話題をかっさらったお笑い芸人の三又又三(46才)。もとはお笑いコンビ・ジョーダンズのボケ担当で、解散後はピン芸人として活動。現在はオフィス北野に所属し、ビートたけし門下でもありながら、ダウンタウン松本人志にもかわいがられている。浅草キッドの水道橋博士や千原ジュニアら芸人からいじられることが多い三又の魅力にさらに迫るべく本人に直撃!
――水道橋博士は『あまちゃん』の登場シーンのときはもとより、何かにつけてツイッターなどで三又さんのことをネタにしていますね。
三又:あの人、俺のいちばんのファンで追っかけなんですよ。事務所の先輩であるんですが、エッセイとかにも俺のことを書いてくれますからね。博士が書いた『藝人春秋』(文藝春秋刊)でも俺のことを取り上げてくれましたからね。
よく言っているんですが、俺が矢沢永吉だとしたら水道橋博士は『成り上がり』を構成した糸井重里。俺が坂本竜馬だとしたら水道橋博士は司馬遼太郎なんじゃないかって思うんです。本人に言ったら怒っていましたけど(笑い)。
――ダウンタウンの松本人志さんともよく飲みに行っているとか。
三又:そうですね。千原ジュニア、宮川大輔あたりとも仲良くさせてもらっています。ただ、松本さんのおかげでいまだに俺のことをゲイだって思っているやついるんですよね。
――番組でいじられたんですよね。
三又:そう。俺が8年間同棲していた彼女にある番組で公開プロポーズして、OKももらったのにもかかわらず、その後、ソッコーふられまして。傷心の俺を松本さん、ジュニア、大輔が温泉旅行に連れていってくれたんですよ。その時に彼らから“お前、ホントはゲイなんじゃないの?”ってふられたから、ノリで“何が悪いんですか?”って返したらのちに番組でそのことをネタにされたんです。それ以来、ネットではゲイじゃないかって言われて。まあ、46才で独身だからゲイって思われても仕方がないんですけどね…。
――結婚する予定はないんですか?
三又:うーん。カツカツの生活で結婚するのが嫌なんです。経済的にそんなに余裕のあるほうじゃないんで、大ブレークしない限り、結婚は考えられないですね。
――もう『あまちゃん』で充分ブレークしているような気もしますが。
三又:どうなんでしょうね。ツイッターだってまだフォロワー少ないですからね。人気ある人は万単位のフォロアーがいますからね。夏から始めて1万いっていないのはちょっと悲しい。あとはツイッターでフォローしてくれた人はできるだけフォロー返しするっていうのが最近のルールなんですよ。
――さらなるブレークを目指すには何が目標ですか?
三又:目下の目標はR-1グランプリです。前回は3回戦敗退だったから、今度はなんとしてでも決勝に残りたいんです。そのため、今、三又ダンスにからめたネタを必死で考えています。
――あとはバーも経営していますよね。
三又:白金でラウンジバーをやっています。水道橋博士はエッセイでぼったくりバーって書いているみたいですが、まあ、カクテルとか出すような普通のバーですよ。芸人仲間も時々、遊びに来てくれたりするんですが、もちろん一般のお客さんにも気軽に遊びに来てもらいたいんです。俺もなるべく時間のあるときは顔を出すようにしています。
【三又又三(みまたまたぞう)】
1967年5月27日生まれ 岩手県花巻市出身。1992~2007年までお笑いコンビ『ジョーダンズ』として活躍。武田鉄矢のモノマネなどで人気を博す。解散後は舞台『お~い!竜馬 −青春篇−』を主演、企画、プロデュースする。ブログ『三又又三のおーい竜馬への道』(http://www.aspara.co.jp/bakachin/)