2013年に損保ジャパンDIY生命保険が行ったアンケート調査によれば、サラリーマンを夫にもつ主婦のへそくり平均額は416万円。この1年で384万円から32万円も増加し、過去最高水準に達したという。これもアベノミクス効果か? と思いきや、意外なことに、へそくりは“家計の収入が減れば減るほど、増える”傾向にあるらしい。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが言う。
「さすがに400万円超というのは多すぎる気がします。このアンケートは、通常の貯蓄も含んだ額と考えたほうが自然でしょう。ただ、へそくり額が増えているのは確か。このところ景気が持ち直しているとはいえ、日本経済は長期の低迷が続き、サラリーマンの給料は下落。いつ何が起こるかわからない時代、夫のリストラや死、離婚など、どんな環境の変化があっても生活できるようにへそくりを、という女性が多いようです」(畠中さん)
へそくりの額はまさに、妻たちの不安の表れともいえるのだ。畠中さんは続ける。
「平均額を見て焦る必要はありませんが、へそくり額は、年収や家族構成とはあまり関係なく、貯める人は貯めています。手元に“自分だけのお金”があることで安心できるんですね」
そう言われると、“普通の主婦”が実際にいくらへそくっているのか気になる。
そこで本誌が独自に全国500人の既婚女性を対象にアンケートを実施したところ、へそくり率は4割超で、額は以下の通り。
~10万円:14%
10万~50万円:24%
50万~100万円:14%
100万~500万円:32%
500万円~:16%
※女性セブン2014年1月9・16日号