「私たち夫婦は“ひとりっ子”同士なんです。これから日本も本格的に高齢化社会になるなかで、私たちもホント、どうしたらいいのかなって、途方に暮れているんです…」
そう真剣な表情で、自身が直面する問題について語り始めたのは、爆笑問題・太田光(48才)の妻で、彼が所属する芸能事務所『タイタン』の社長を務める太田光代さん(49才)だ。
「2013年8月の終わり頃、私の母が熱中症で倒れて、救急車で病院に運ばれたと連絡が入りました」(光代さん、以下「」内同じ)
光代さんが朝日新聞に連載するコラム『オトナになった女子たちへ』によれば、彼女の母親は大正生まれの87才。彼女は39才のとき、未婚で光代さんを出産、女手ひとつで育てた。6才のときに母親は結婚。思春期になると、光代さんは母親と取っ組み合いのけんかをすることもしばしばだった。そんな母親は15年ほど前に、光代さんの育ての父である夫を亡くし、以来、東京・府中市で、ひとり暮らしを続けていた。
「仕事を終え、病院に駆けつけると、母はベッドにグッタリと横たわっていました。でも、私は娘ですから、母の不注意で起こったことだとわかっていたので、『お母さん、クーラーつけなきゃダメじゃない!』と母を叱りつけました。すると母は、『だって、クーラー嫌いだから…』って反論してくるんです。猛暑の部屋の中で扇風機を回したところで逆効果ですよね」
そんななか、今度は光の母親(81才)も病院に運ばれる。彼女は2012年3月に夫を亡くして以来、埼玉県内でひとり暮らしをしていた。
「2013年10月頃に、義母が道で転んで骨折し、救急車で運ばれました。手術が必要ということだったので、翌日に都内の病院に転院してもらいました。手術も無事に成功して、今はまだ入院中ですが、『正月は自分の家で過ごしたい』と言って、一生懸命リハビリをしています」
現在は週に1、2度、仕事の合間に光の母のお見舞いに通っているという太田夫妻。だが、光代さんの本音は、こんな思いだった。
「義母は私の母よりは若いとはいえ、やはり80才を超えて高齢ですし、心配ですから、本当は私たちの家に連れて行きたいんですよ。夫も“ひとりっ子”なので、ずっと覚悟はしていましたから。ですから、私たち夫婦、母、そして義母と全員同居が理想なんですが…。
ただ義母の意見も尊重しないと。自分の母親なら、『こうしてほしい』ときつく言えるんですけど、義母だとそうはいきません。ですから夫には義母と話し合ってほしいんですが、そういう話をすると『ちょっと待ってよ、みっちゃん(光代さん)』となるんです。
先日も夫が『(母が)実家にいたいなら、いさせてあげればいいじゃないか?』と言うんで、私も『お義母さんを見殺しにする気!?』と詰め寄って口論になって、今もめているところなんです(苦笑)。とにかく何を言っても『ちょっと待って』と煮え切らないんですよね。
夫と義母が話し合った結果なら、私も受け入れるつもりですが、物理的に埼玉に義母を帰すのは無理だと思うんです」
※女性セブン2014年1月9日・16日号