夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは、ご主人(54歳)がパソコンメーカー勤務の奥様(49歳)。周囲も羨む仲良し夫婦です。
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主人とは波長が合うせいか、不思議と行動がシンクロするんです。同じタイミングで目が覚めたり、同時にトイレに行きたくなったり。銀婚式、結婚25年目の今年は、もうミステリアスといってもいいぐらい。私が鼻歌で家事をしてると、主人が同じ歌を歌いながら帰宅したり、電話も、私が主人にかけると話し中で、主人も私にかけてたんです。
先日なんて、主人が同僚とご飯を食べてくるというので、私も女友達と外食しようとお店に行くと、座った後ろの席から聞きなれた夫の声が……。シンクロするにも程があります。
聞き耳を立てていると、同僚の「そもそも、なんで奥さんと付き合うことになったの?」という質問に主人が答えて「その頃、付き合ってた彼女にフラれてさ。たまたま行った合コンで女房と知り合い、『まぁ、いいか』って付き合い始めたんだよ」。
うそ~っ! 女友達が「怒ったほうがいいわよ」と耳打ち。ショックだけどいいの、実は私もそうだったから……。ああ、またもやシンクロだわ!
※週刊ポスト2014年1月1・10日号