“追っかけオバサン”も増加中だといわれるほどに人気なのが、自民党の小泉進次郎議員(32才)だ。未来の総理とも呼ばれる進次郎議員の魅力の秘密はどこにあるのだろうか?
「彼の発言や行動は等身大。必要以上に自分を強く見せたりしません」と語るのは『小泉進次郎の闘う言葉』(文春新書)の著者で、ノンフィクションライターの常井健一さん。
「政治家って自分の得意分野しかアピールしない人が多いのですが、彼はそれが政治不信を招く一端だと理解しています。だから“自分はこれができない”という話も演説に盛り込む。正直で裏表がない。
また、シングルファーザーに育てられ、フリーター経験もある。スピーチを聞いていると、そんな自分自身と照らし合わせた内容も多く、どこか親近感を感じます。“進次郎さんの就職活動はどうでした?”と聞いたら“ぼくはね、あまちゃんでしたから”と。
彼は見たもの、聞いたもの、旬のものを演説やコメントに変える力がある。だから名言も生まれる。1年間、取材で追っかけましたが、握手はしたことがありません。近づきすぎると引き込まれそうな魔力があるので(笑い)」(常井さん)
弁護士で、2009年の衆院選で神奈川11区の議席を争ったよこくめ(横粂)勝仁さんにも話を聞いた。
「進次郎さんは世襲候補の地盤(支持組織)、看板(知名度)、カバン(お金)を持ったうえにルックスもいい。卑怯じゃないかと、よく選挙演説のジョークにしていました(笑い)。当時、彼の演説はイマイチだという噂があって、公開討論会で初めてお会いしたとき、政策の細かい点を突いたり違う角度から質問をすれば、答えに窮するんじゃないかと期待しました。しかし、どんな質問にもウイットに富んだコメントを繰り出してくる。
世襲議員はブレーンにも恵まれる傾向はありますが、全員が進次郎さんのように歯切れのいい政治家になれるわけではない。彼は恵まれた環境を生かす力がある。また現状に満足せず、甘えることなく、意思と能力をつねに成長させている人ですね」
※女性セブン2014年1月9日・16日号