サラリーマンを夫にもつ主婦のへそくり平均額は416万円だという(損保ジャパンDIY生命保険がサラリーマンを夫に持つ妻を対象に2013年に行った調査)。そんなへそくりを貯める場所は今、「銀行派」が89%と圧倒的(本誌が500人の既婚女性を対象に行った調査)。ファイナンシャルプランナー・花輪陽子さんのおすすめは、ネット銀行だという。
「ネット銀行は通帳を発行しないので、まず見つかりにくい。キャッシュカードが見つかっても、パスワードがわからなければ残高を見ることができないし、各種お知らせも郵便物でなく、メールでくるので足がつく心配がありません」(花輪さん)
隠し場所はネット銀行がメインという主婦Aさんも、
「夫はパソコンが苦手。これ以上安全な隠し場所はありません」
とほくそ笑む。ネット銀行は金利も高めなので、貯めっ放しにしておいても有利な点や、パソコンやスマホですき間時間に管理ができて便利。
一方、「現金で持っている」派も25%と少なくない。500円玉貯金でへそくりを作っている主婦Bさんは、じわじわ貯まっていく快感がたまらないという。
「だんだん貯金箱が重くなって、じゃらじゃらいう音にも重厚感が(笑い)。貯まったなぁ~という実感がうれしくて、やる気が高まるんです」(Bさん)
ちなみに、現金派の隠し場所の1位は「押し入れ・クローゼット」32%、2位は「リビング」30%、3位は「タンス」20%。隠し場所を決めるときは、夫が絶対に触らない場所を選ぶという意見が多い。
「ドレッサーなら、夫はまず触らないので安心」(主婦・46才)
「食器棚のいちばん奥。夫は台所に立たないので」(主婦・47才)
など、いずれも男性にとっては死角。ただ意外なのは、夫も居座る「リビング」という意見も多かったこと。
「印鑑を入れている貴重品引き出しにへそくりの封筒を置いています。見つかっても、“習い事の月謝”くらいにしか見られないと思う」(主婦・54才)
「リビングのDVD収納ボックスです。空き箱が1つあるので、その中に」(主婦・37才)
目につく場所にカムフラージュしておくという、実に大胆な手口。見つかるリスクが多少上がっても、いつも目に届くほうが安心というメリットは大きいようだ。
※女性セブン2014年1月9・16日号