『ジョークで読む国際政治』の著者でジャーナリストの名越健郎氏はジョークに対して造詣が深い。そんな名越氏から、中国で収賄罪や職権乱用罪で終身刑を言い渡された薄熙来前重慶市党委書記の裁判に関するジョークを紹介してもらった。
■薄熙来裁判が結審し、裁判長が薄熙来被告に言った。
「最後に何か言いたいことはあるか」
「1億元でどうだ」
■毛沢東主義者の薄熙来被告に無期懲役が言い渡される直前、習近平国家主席が姿を消した。再び現われた習主席に側近がどこに行っていたのか尋ねると、習主席が言った。
「天安門広場の『毛主席紀念堂』に行ってきた。毛主席に脈がないことを確かめたかったのだ」
■中国の刑務所で、囚人が薄熙来被告に話しかけた。
「オレは殺人、強盗、レイプなど、世界の死刑囚が誰でもやっていることをして有罪になったが、お前は」
「私は収賄、職権乱用、不正蓄財、不適切交際など、中国の指導者なら誰でもやっていることをして有罪になった」
※SAPIO2014年1月号